MINI Countryman R60 COOPER S 全量ATF交換【 アイシン製トランスミッション GA6F21WA】

BMW整備・修理実績

LIQUI MOLY Gear TronicⅢを使用したトランスミッションオイルの全量交換を行います。今回法定12ヶ月点検とATF交換作業でお預かりしたR60 COOPER Sになります。入庫時の走行距離は7万㌔とATF交換歴は不明・・・汚れは必ずあるよね~。とATフルード全量交換のデーター取にはバッチリではないでしょうか。

早速、ATフルードの汚れ具合をチェックしてみましょう。

ほらね、バッチリ汚れがありますよ。

新油と比べてみて一目瞭然でしょ。

ご覧の皆さん!さぁーここからがLIQUI MOLY Gear TronicⅢの本領発揮です!導入した最新機器【Gear TronicⅢ】は、新しいATFと古いATFを混合することなく、事実上100%近い新しいフルードに交換することが可能なんです。いいですか!

ATFを交換する前に―――。

通常のアナログ循環交換と言えば下から抜いて新油を足してエンジンをかけギア入替えならがら循環を進める方法。この作業結構な時間もかかるし、この方法ではまず全量交換が不可能。

他にも圧送式で全量交換する機械もありますがその機械こそが私が一番引っかかってたことなんですよ。だってね、圧送交換方法はですね、汚れに応じてクリーニングオイルを何リッターも使用して内部を洗浄し、その後に新油を規定量充填する。

そりゃークリーニングオイルを20L近く使用すれば綺麗になりますが、クリーニングオイル20L+新油フルード、他もろもろって、クリーニングオイルが仮に1L¥1,100円として×20Lでいくらですか!?いくら安いオイルだからといったってユーザーの負担額はキツイではありませんか?😓 今回入庫したアイシン製/GA6F21WAも従来の圧送交換機で作業すればクリーニングオイルを20L近く使用しないと綺麗にならないでしょうねー。多分・・・

今回導入したGear TronicⅢはさまざまな方法でフラッシング、洗浄 、真空排気、再充填を行うことが可能です。【ユーザーには優しく、メカニックには心強い!】と私がオススメできる全量交換機械です。Gear TronicⅢの説明も少しづつUPしていくつもりです。

さて、本題にもどっていきまましょうか。

今回作業したアイシン製/GA6F21WAの6速ミッション、走行距離は7万㌔と本来ならオイルパンも外して洗浄もした方がいいくらいの汚れです。Gear TronicⅢがどれ程優秀なのかテストするためにお客様に私のわがままを承諾いただきATF+内部フラッシングモード作業でトータル何リッターで綺麗になるかを実験テストさせていただきました。

今回アイシン製/GA6F21WAに使用するATFは、リキモリブランドのトップテック ATF1200になります。

適合:BMW 7045 E、BMW 8072 B、BMW LA 2634、BMW LT 71141、JWS 3309 (アイシン)、MAN 339 Typ V1、MAN 339 Typ Z1、MAN 339 Typ Z2、MB 236.2、MB236.5、MB 236.6、MB 236.7、MB 236.9、MB 236.10、MB 236.11、MB 236.91、TE- ML 17C 他。

まずはじめに、本機Gear TronicⅢのオートマチックモードの中から車両データーMINI/R60を検索してセットします。フルード量も精密計量システムとなっているので正確に行えます。新油をタンクに12L用意。車両データーから公称伝送容量は4.5L。それに合わせエクストラフラッシング2.0L。各添加剤プロライン300ml/10分。添加剤ATFアディティブ250mlの内容になります。

次に車両側ミッションに圧送アタッチメントを取付けると指示がありました。私たち圧送式が初めてなもので・・・(__) アタッチメント取付けに慣れないながらも無事に取付け完了!エンジンを始動できる状態まで完了💦アタッチメントもある程度揃えてあります。大体のヨーロッパ車は対応できますし、国産も対応できますのでご心配なく。

あとはGear TronicⅢのスタードボタンを押せば自動的に機械が判断して自動操作してくれます。取付けホースもNo1とNo2の2本ありますが、アタッチメントどちらに接続しても機械側がINとOUTをちゃんと判断してくれるので間違う事なく接続ができメカニックも安心して作業が行えます。

機械側から【エンジンを始動してください】と支持があったのでエンジンを始動します。始動後は車両側からのAT圧力を機械側が認識しモニターに表示されます。

Gear TronicⅢがフラッシングモードに移行しました。フルード交換を監視するための照明付きサイトグラスでフルードの色が確認できます。今はホース2が古いフルードでホース1が新油のようです。フラッシング剤300mlがミッションに注入されていきます。フラッシング剤が注入されるとGear TronicⅢから次の操作【ミッション、P、R、N、Dレンジを操作してください】と指示がありましたので各シフトレンジの操作を行います。

シフト操作後はアイドリング状態のまま10分間内部洗浄が終わるのを待ちます。

Gear TronicⅢ本体の脇には洗浄ボトルや添加剤ボトルを追加できるようになっています。便利ねー。

フラッシング、10分間終わりました。ご覧のように、フラッシングされたフルードは汚ったねーーーーー!っす。7万㌔無交換です。本来ならここでオイルパン脱着モードにして、オイルパンを取外し内部洗浄、ATフィルターの交換と言いたい所ですが、今回はこのままスルーしてギアトロニックⅢでどのくらいで綺麗になるのか実験です。

ここから、いよいよギアトロニックⅢがモードを移行してオイルを入れていきます。ホース1とホース2が入れ替わりました。公称伝送容量は4.5L、エクストラフラッシング2.0Lと計6.5Lありますが、さすがにこの量だけだと難しいかもしれません。

はい、フラッシングを含めた6.5Lが終わりました。最初に比べればだいぶ綺麗になりましたが、これでは終われないです。もう少し追加してみましょう。

更にもう少し追加してみましょう。さーどうだ!おーーーーー!ギアトロニックⅢやるやん!!ATオイルパン外さずにここまで綺麗になればOKでしょう(/ω\)

照明付きサイトグラスでフルードの色が綺麗になったことを確認、バッチリですね!

最後はATFアディティブ を250ml補充してGear TronicⅢのATF交換作業が完了です✋

添加剤もすべて機械が行うので優秀です。あとは車両側のアタッチメントを元に戻して油面調整できるようにあと片付け、片付け。

規定量のチェックは油面調整になりますので、今は夏や!フルード温度も下がらんわ💦そんなことで一晩工場でお車は一泊し油温を下げ明日の朝、油面調整を行いロードテストにしましょうや。お疲れ様でした(__) あと、Gear TronicⅢ凄いところは作業レポートをWi-Fi環境さえあればデーター送信できるので印刷もOK、メールやlineでもデーターが送れるので便利です。

今回使用したフルード量の発表といきましょうか!!

  • フルードタイプ TOPTEC/ATF1200 4.5L
  • フラッシング 2.0L
  • 追加フラッシング 4.0L
  • フラッシング剤 300ml
  • ATF添加剤 250mlと使用量10.6Lとなりました。10Lでここまで素晴らしい内容でATF交換ができるなんて優秀すぎるわ。次回の車検時にでもオイルパンを取外して内部監察してみたい所です。

今後は様々なATフルード交換のblog記事を頑張って書いていきます!ので今回はこの辺で終わりにしたいと思います。

トランスミッションフルードの交換時期

ATFの交換時期は、車種や使用状況によって異なりますが、一般的には3~4年ごとまたは走行距離4万~6万kmごとが目安となります。HakkaiAutoでは3万キロ前後くらいの間での交換を推奨しています。

メーカーよっては長期的(無交換)のところもあるようですが、フルード劣化は必ず発生しますので定期的に交換が必要と考えます。オートマオイル交換は「必要か?、不必要か?」は様々な意見があると思いますが、ただ明確に言える事は走行距離や使用年数によりATF(オイル)が劣化する事は確かです。
その劣化したATFが原因でトランスミッションに何らかの不具合を起こす場合がある事も事実です。車を長期にわたり、万全の状態で乗り続けるためには、定期的な交換必要だと言えます。

GearTronicⅢ ギアトロニックⅢ 費用/技術料金

GearTronicⅢ ギアトロニックⅢの料金につきましては事前にお問い合わせください。メーカーや車種ごとによって接続アダプターの取付けが異なることやオイルパンの脱着/洗浄作業、上抜き作業、下抜き作業、オイルレベル調整など含むため作業時間はメーカーや車種によって異なります。事前に車両情報をお伝えいただければフルードの適合から概算費用をお答えいたします。

なぜ?魚沼の輸入車専門 整備工場が選ばれるのか

ドイツ車専門自動車修理工場【ハッカイオート】は、新潟県魚沼市のドイツ車専門修理の整備工場です。車検点検などの一般整備から、故障診断やエンジンのオーバーホールといった重整備などの、ドイツの「困った」を解決しています。

ドイツ車に特化した認証整備工場

なぜ、ドイツ車専門の整備工場が魚沼にあるのか、疑問に思われたかもしれません。実は、新潟でドイツ車や輸入車を購入されたみなさんは、大手チェーンや近くの整備工場に持ち込まれるのですが、エンジンオイル交換でさえ断られてしまうことが多々あります。ユーザー様の多くが頼れる整備工場を見つけられず困ってしまっています。そこで、そんなドイツ車を愛するみなさんの思いに応えるべく、 ヨーロッパ社製品の機材を買い足し続けて、工場も拡大していった結果、 ドイツ車に特化した整備工場となったのです。

当ブログをご覧いただく際の注意点

ハッカイオートブログでは整備、故障診断やエンジンのオーバーホール作業の一部を記事に書いています。そのためブログ内容は簡単に書いていますのでブログ記事を参考に整備作業はお控えくださいませ。

最後までお読みいただきありがとうございました。点検・一般整備、故障診断やエンジンのオーバーホールといった重整備依頼は公式ホームページこちらかお問い合わせください。※注意※ 業務のほとんどは整備に集中しているため電話対応はできません。

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