【オイル消費原因と交換手順を解説!】
2009年式 MINI Clubman R55 エンジンコード N12
まず最初にエンジンをより深く知っていただくことにしましょうか。今回整備サポートしたエンジンは【N12】BMWとPSA プジョー シトロエンによって開発された、可変バルブリフトと可変バルブ タイミングを備えた直列 4 気筒 16 バルブの全アルミニウム 排気量は1.4 ~ 1.6 L のガソリン直噴、NA又はターボチャージャーエンジンです。通称【プリンスエンジン】PSA によってフランスのDouvrinの施設で生産され、MINI と BMW のエンジンの組み立ては英国ウォリックシャーのハムズ ホールで行われた。この協力により 2002 年 7 月 23 日にエンジンが発表され、2006 年に最初のエンジンが生産された。
1.6Lエンジンは第2世代MINIやプジョー207の各種モデルに搭載されたエンジン
アプリケーション:エンジン共通
・2007–2012プジョー 207スポーツ
・2007–2015ミニクーパー
・2007–2014ミニワン
・2012–2015プジョー 208
・2013–2015プジョー 2008
・2007–2013プジョー 308 (2015 年まで 308 CC)
・2010–2015プジョー 3008
・2011–2015プジョー 508
・2008–2014シトロエン C4
・2009–2016 DS3
・2009–2015 DS4
・2009–2014シトロエン C3
・2009–2017シトロエン C3 ピカソ
ストロークは 85.8 mmで、総排気量は 1,598 cc (1.6 L) エンジン
エンジンオイル消費とはどんなことを言うのか?
オイル消費には大きく分けて【オイル上がり】【オイル下がり】と2パターンが存在する
今回入庫したMINI R56はオイル下がり症状が濃厚だ。オイル下がりとは吸排気バルブとガイドにあるバルブステムシールが摩耗や劣化することで、そのすき間からオイルが燃焼室に入り込んで燃えてしまう症状が「オイル下がり」です。エンジン始動直後やアイドリング状態でマフラーから白煙が出るようであればオイル下がりの疑いが強い。
インテーク Or エキゾーストバルブシール
では、バルブステムシールとはどんなものなのか?
エンジンには吸排気バルブを持ち合わせ、吸排気バルブはタイミングよく開いたり閉じたりを繰り返し混合気を入れたり排気ガスを出したりしています。吸排気バルブには気密性が求められます。バルブ(弁)が閉じているはずなのに、そこに隙間があったら、エンジン圧縮が無くなりエンジン不調となる。
バルブステムとはバルブガイドに取付けてあるシールパッキン。
それが「バルブステムシール」です。
バルブステムシールの寿命や交換時期は?
バルブステムシールの寿命は使い方次第ですかね。こまめにエンジンオイルの交換をしていれば10万キロは普通にもつかと思います。エンジンオイル交換を怠ったりするとオイル内にエンジン各部の金属粉が混じって、この金属粉がステムシールに悪さをします。
つまり、傷をつけたり硬化させたりして隙間を作り、エンジンオイルの燃焼室内への侵入を許して、いわゆる「オイル下がり」になってしまいます。オイル下がりになってしまったらステムシールを交換するしかありません。
バルブステムシールの交換手順を動画で解説!!
バルブステムを交換するには本来シリンダーヘッドの脱着が必須だ。しかしシリンダーヘッドの脱着が必要になると当然のことながら技術料や交換部品とコストもかかる。そこで今回はシリンダーヘッドを降ろさずにバルブステムシールを交換する方法で作業を行う。シリンダーを降ろさずに作業ができるのでコストも抑えられる。エアーの力で吸排気バルブを保持して作業ができるSST(特殊工具)
解説動画を用意したので動画をみていただきたい。
なぜ?魚沼の整備工場が選ばれるのか?
ドイツ車専門自動車修理工場「ハッカイオートブログ」ハッカイオートは、新潟県魚沼市のドイツ車専門修理の整備工場です。車検点検などの一般整備から、故障診断やエンジンのオーバーホールといった重整備などの、ドイツの「困った」を解決しています。
なぜ、ドイツ車専門の整備工場が魚沼にあるのか、疑問に思われたかもしれません。
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最後に当ブログをご覧いただく際の注意点
ハッカイオートは法定点検から一般整備、故障診断やエンジンのオーバーホールといった重整備なドイツ車の「困った」を日々解決しています。ブログ内容は簡単に書いていますのでブログ記事を参考に整備作業はお控えくださいませ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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